石神の松を「炭」にして 再び命を吹き込む
和火を支える原点となる「炭」。
今回石神の松を
炭(黒炭)に焼くお願いをしたのは、
炭師・原伸介氏です。
江戸時代から続いた命を
令和の時代に終えた
石神の松。
伐採するときには、
すでに一部、朽ち始めていました。
そういった木は、
通常炭にすることが
簡単ではないそうです。
ひとつ間違えば、すべて
灰になる可能性もあります。
28年炭を焼き続け
その技術に高い評価を
受けている原さん。
その原さんにとっても
今回の炭焼きは特別で、
想いと覚悟を以って
臨んでいただいています。
「炭焼きはご神事」
石神の松を伐るにあたって
村で行われた、「木霊鎮め」
の神事にも松本から足を
運んで参列。
・・・
石神の松の枝は、
令和4年2月4日
立春の日に火入れされました。
和火師の佐々木厳さんが
火打石で火をつけました。
おかげさまで
炭焼きはとても順調に運び
焼いている途中、
「松がとても気持ち
よさそうにしている」
と原さんからお知らせが
ありました。
なんとうれしいお言葉。
火を止めてから数日間は
そのまま窯に置いて
炭の火を鎮めます。
最後まで気の抜けない
作業が続きます。
「炭」という形で、
命を吹き込まれた
石神の松。
大事に使わせていただこうと
思います。
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